よるくま@真夜中の虹 膠原病・心筋梗塞 闘病記

膠原病~心筋梗塞/発病・入院・共存の記録 体に耳をすます日々の日記

[看護師への手紙]死なない約束

2008年4月29日(火)夜

看護師 金子さん、伊藤さん

 

少し思っていることを書いてみますネ。

 昨日の夜から今朝にかけては、気持ちがドーンと落ちました。初めて午後パルスをしたせいなのか、あると言われているステロイドから来るうつ症状なのか。Dr.の予後についての説明の影響なのかな?

 主治医Dr.Kの説明は、とてもていねいで誠実なものだったので、特に問題がある訳ではないですヨ。ただ、予想していたことではあるけれど、最終的に完全に元通りになるとは考えにくい、ということを、はっきりとDr.の口から聞いただけ。

 そうだよな…と思うと同時に、色々なことができなくなるな…と漠然と考えたり、仕事も今の職場から外されるのもやむをえないだろうな、と思ってみたり。まだ具体的に何がどう困るのかは見えていないんだけど、そんな中で、重く、何だか悲しい気持ちだけがドーンとのしかかって来て、しんどいなって思いました。

 歩けなくなってから、何度か、「今がドン底かもしれないな…」って思って来たけど、まだまだ来るのでいやになります。

 今は、導眠剤を飲むかを迷っています。何かネ、今色々考えたり迷ったり悲しんだりしていることって、必要なことなのかなって思うので。受け入れていかなきゃいけないことなんだよね。眠れないなら、それは仕方ないことなのかなって思ったりもするのです。どうなのかな?

 それとね、うつの可能性が怖い。それも気になっている。7~8年前、部下を自殺でなくしている。職場で最後に話したのは私だったけど、全く予想できなかった。それ位に彼はちゃんとしてたし、死に向かって視野が狭くなった彼は、彼じゃなかった。

 去年の秋にも、一泊研修中に部下が原因不明の橋からの転落死をした。もし自分がうつ状態になったら、自分で自分の意思をコントロールできなくなるのかなって思うと怖い。そんなことを思い出しながら、1Fのベンチから隣りのビルを見上げると、何とも困るような非常階段が目に止まり、思わず目をそらしました。


 ベンチに座って風に吹かれていると、ポロポロ涙が出てきて止まらなくなりました。その後Ns.伊藤にそんな顔を見られるのがいやで、タオルで顔拭いて戻ってきたのでした。そんな私を見てNs.斉藤は、「これからリハビリ?」と、とてもナイスな声かけをしてくれたので、笑いで救われました。少し笑ってから改めて考えてみると、私の足ではあの非常階段には昇れないですネ。バカバカしいね。

 多分こういう死の話題を書くと、自殺念慮・企図を疑われるのかな?私に一つだけ約束させてください。私、夜にふらふら外に行くことがありますが、絶対に自らの命を絶つことはしません。まだやりたいことたくさんあるし、まだまだ歩けるよ。歩けなくなったら、這ってでもしぶとく生きていく。

 金子さん、伊藤さんに見守って支えてもらっていること、すごく感謝しています。だから、絶対にそういう形では裏切りたくないと思う。ただ、今の自分を受け入れるのに、もう少し時間がかかるかもしれない。時々、少しだけでいいので話を聞いてもらう時、あるかもしれません。よろしくお願いします。

 それと最後に、くれぐれも体を壊さないで下さい。人相手の仕事、やればキリがないですよね。私、そうやって体を壊しました。金子さん、伊藤さんには、長くこの仕事を続けてほしいと願っているので、無理せず、ストレスをためずに元気でいて下さい。ほんとに二人の笑顔と繊細さに救われているよ。ありがとう。

*内容がバラバラですみませんが、思っていることを書いてみました。個人的に伝えたいと思っただけなので、内容は申し送らないでほしいです。処理に困ったらシュレッダーしてしまって下さい!
                        2008.4.30 AM1:45 

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