よるくま@真夜中の虹 膠原病・心筋梗塞 闘病記

膠原病~心筋梗塞/発病・入院・共存の記録 体に耳をすます日々の日記

2019.1.15心筋梗塞 入院16日目 カテーテル検査

(火曜日)

900から、二度目のカテーテルに行ってくる。
必ず帰ってくる。
異常なく、帰ってくる。

 



 カテーテル検査は11:00までかかり、その後の処置があって、11:30に部屋に戻ってきた。

 明け方に目が覚めてしまったこともあり、戻ってから1時間くらい眠り、昼食後も、1時間くらい眠った。

 体が少し重くて、疲れているようだった。カテーテル検査の間に雨が降ったようで、窓から見えるバス乗り場のアスファルトが黒く濡れていた。窓は閉まっていたが、雨の匂いがするような気がした。それは、とても懐かしい匂いだった。

 検査は、予想よりもずっと長く、2時間はかかっていた。若いドクターがカテーテルを血管に通す練習をしていたようで、通らずに苦労していた。

 途中から、自分でもモニターを見ていた。心臓を巡る血管の影が、造影剤を入れてよく見えた。




 カテーテル室は、血を扱う昔ながらの手術室のイメージと少し違っていて、電子化された近代的な感じの部屋。畳二畳分くらいの大きな液晶モニターが、天井からの大きなアームの先に取り付けられていて、モニターはドクターの必要に応じて、フレキシブルにどの位置にも、どの角度にも動かせるようになっているようだった。モニターには、心電図、血圧、呼吸や心臓の動きに関するいくつもの波形のグラフの他に、動いている心臓のMRI画像や、血管を拡大した画像等が、同時に表示されている。


 ドクターは、造影剤の点滴で見えるようになった血管の拡大画像を見ながら、針金のようなカテーテルを、手首の血管から入れて、心臓まで、少しずつ進めていく。

 麻酔は手首だけなので、意識ははっきりとしていて、自分の心臓の画像等を眺めていることもできる。もっとも、私の場合は、眼鏡を取られてしまっているので、目を細めてやっと見えるくらいではある。


 手術の前には、不安を取る薬といわれて、安定剤を一錠飲まされる。その効果があって不安にならなかったのかはよくわからないが、確かに、部屋の様子や手術台と明るいライト、たくさんのスタッフに取り囲まれる切迫感は、恐怖を感じる人もいるかもしれない。見渡しただけで、8人くらいの人が周りにいて、それぞれの役割を担っているようだった。

 そして、例えばカテーテルが血管壁を突き破ってしまったり、血管の壁が剥がれてどこかの血管が詰まったりすれば、その事故を報告する声は全部聞こえていて、緊急の救命処置で周囲は騒然とするのだろうから、患者はパニックになるに違いない。

 そんなときは、すぐに点滴のチューブに全身麻酔液が注入されて、意識はなくなり、開胸なりをして、止血がなされたりするのだろうけど。今回は研修医なのか若いドクターが、私の血管にカテーテルを入れていて、途中の血管の分岐点で、曲がるべきところがそちらに入らずに、苦労していた。うまくいかずに焦って、カテーテルを挿入している手首を強く押さえすぎるものだから、そこが手術後にとても痛んだ。




17:30 小山Dr. カテーテル検査結果の説明
・今回の1か所のみがプラークになっていた。他に病変ない
ストロカイン血栓
・心臓の機能は一部落ちているため、今後リハ、心臓を休ませること
不整脈は出ていない
     ↓

まとめると、
・今回のカテーテル検査では、詰まりもなく、全く問題なかった。
 ステントもそれ以外も、同様に問題なし。
・硬化は一か所のみで、他には見られない。
 その1か所のプラークがはがれ落ち、
 はがれると、ストロカイン等を吸着して大きな血栓となるため
 血管をふさいだ。
心不全ではなく梗塞が起きたため、一部心機能が落ちているのは事実。
・他に硬化が見られないのは、光ファイバーで見て分かること。
不整脈は出ていない。
・今後は、機能低下をリハで補いながら、薬を続け、心臓を休ませる。
・金曜日以降退院はいつでもよい→金曜の午前とした




退院日は、金か土とのことで、金曜日にした。
もうそろそろ、この場所はいい。
これ以上、長居しなくていいと思った。
院内で流行しているインフルエンザも気になる。



 手術後ということで、安静にしてすごした。再び入っている、生理食塩水のラインは、造影剤を排出するためのもの。明日、ラインとモニターが外れれば、自由になる。自由になったら、スタバでコーヒーを飲みたい。熱くて苦くていい香りのするやつ。
                     19:50窓の外のバスのり場を見ながら




この部屋の気に入っているところ。
全部独占している一面の窓。遠くに見える新宿のビル群。
東京タワー。
羽田に降りる飛行機の光。
夜のバスのり場。
富士山も見える桃色の夕焼け。
大きい虹のような朝焼けと日の出。
午前中にベッドの上にさし込むやわらかなあたたかい陽の光。