よるくま@真夜中の虹 膠原病・心筋梗塞 闘病記

膠原病~心筋梗塞/発病・入院・共存の記録 体に耳をすます日々の日記

2019.1.17心筋梗塞 入院18日目 退院前日に思うこと

(木曜日)

7:25 自主リハ
1000m 16min.
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11:28 自主リハ
1100m 16min.
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1127265



 明日、午前に退院する。残っているのは、今日午後のエルゴメーターの検査のみ。

 いつもは、朝5時半に目が覚めて、歯みがきをした後に入浴の予約をしたら、することもないので、朝食の8時までうとうとすることもあるのだけれど、今日は、もう退院後のことを一つずつ考え始めていて、眠くならない。スイッチがオンになってしまったような感じ。

 会計をどういう手順でするのか、とか、どうやって家まで帰るか、とか、明日は金曜日だから保育園にお迎えに行くか、とか、いつ職場にあいさつに行くか、とか、来週はどうやって仕事をするか、とか。

 


 午前中、眠くならないので、荷物の片づけをした。迷ったのは、お見舞いでもらった花。生き残っている緑の草をどうするか。それと、枕のかわりにやわらかく頭を包んでくれていたバスタオルを、持ち帰るかどうか。

 午前中一杯考えた上で、病院に置いていくものは、置いていくことにした。数少ない持ち物でやりくりをしていたので、ひとつひとつに思い入れがある。それは、この時間の中でのことであって、これから先の慌ただしい時間の中では、消えていく気持ち。ここに未練を残さず、前に進もうと思う。草も、今日は水をあげ、思い切り太陽にあてて、感謝して、明日、お別れしよう。


 看護スタッフにも、気持ちを支えられていたと思う。松本Ns.は今日の明けが最後だと思うので、あいさつをしようか迷っていたが、結局、そのタイミングはなかった。患者としての私は、日常の外の世界に戻っていく。看護師にとっては当たり前の職場が続き、名もない患者一人が、通り過ぎ出ていくだけのことかもしれない。



 思えば、私は、自分が形作るイメージの中で、生きることができるのかもしれない。それが私の強さなのかもしれない。

仕事のこのノートの最後が、病院での時間で埋まることになった。新しいノートを買おうと思って、スマホでネットを見た。黒、白、水色、黄色の中で、気持ちに止まったのは黄色だった。窓から見えた朝日の色、ベッドにさしこんでいたあたたかい陽の色。
                                 13:04
 
 
 
14:30 エルゴメーター 運動負荷試験
自転車をこいで測定していたのは20分くらいか。脈拍約150くらいまで
脈140超えたあたりで血圧203
脈100~120は、これまでの運動感覚と変わらない印象
 
 
16:00最後のPT
階段を2フロア上がった時の脈が88。負荷が高い感じがした。
 
 
夜 夕食後

 

最後の、残っていた心電図のモニターが外される。点滴のラインが腕に刺さった中で、思い描いた自由。ここから先は、自分で体を管理しなければならないということ。
この心臓にダメージを受けた体で、社会の中に戻っていく。社会はそんなに優しくない。年末に、元ガン患者の法人職員と話していている時にも、もしかすると、自分の中では体の危機を無意識に感じていたのかもしれない。「次に倒れたらそれで終わり」、そんなことを話していた。
 
 
Dr.に訊きたいことメモ(事前に作った)
1. 禁忌事項
(1) 飲食物
(2) 動作の負荷:重いもの、階段などの目安、水泳をしても良い? ①
(3) 飛行機や外出時の注意(薬データなどを持っていた方が良い?)②
(4) 運転等
2. 日常で気をつけること
(1) 食事 cf.心不全(塩分) + 梗塞(油分、カロリー等)?
(2) 仕事や生活上の負荷  ①
(3) 寒さ、暑さ、風呂など ①
3. 予後の変化
(1) 予兆として気をつけること
(2) 日常のチェックと通院時に持ってくるデータ
(3) 変化があった時の来院のしかた
(4) 不整脈について → ない(小山Dr.) ③
(5) 呼吸(睡眠中30回くらい) ④
(6) 今後起こり得ることは? 定期検査でわかるのか? ⑤
心不全?(どんな風にわかる?)
心筋梗塞?(←動脈硬化 見つけられる?)
心臓破裂あり得る? 不整脈血栓できる?
併発する可能性のある病気は?
 
 
Dr.の説明内容
・6か月後にカテーテル検査を必ずする
・外来は北野Dr.
・運動負荷試験の結果はかなり良い 80ワットくらいまでは大丈夫
 今後外来で検査をすると今後比較ができる
・運動:地上では軽く汗をかくくらいを週3回くらい
    脈100は問題ない。水泳も同様。
    1か月くらいは様子を見ながら、外来で来た時に訊いてみてほしい
・血圧に変化を及ぼすことに気をつける。急な変化で血管の壁がはがれるので。
 アルコール(過度でなければよい)、飛行機等
 寒さなど急な温度変化(手袋をすること)
 
 
Dr.からの最後の説明はやっぱり簡単で、血圧のことを少し話しただけ。彼らは、病気になった人を見る人で、生活を考える人ではない。これから先の生活を、自分で考えていかなければならない。