よるくま@真夜中の虹 膠原病・心筋梗塞 闘病記

膠原病~心筋梗塞/発病・入院・共存の記録 体に耳をすます日々の日記

入院

2008年3月26日 23:15 入院した。

 検査結果を聞きに行き、その流れで別の病院に紹介され、慌ただしく入院することになった。

 診断名はまだ。更にいろいろ検査するらしい。結構退屈だ。

 

 真新しいずいぶん高い建物の15階。窓開かないし、空気が止まっている。あまり好きではない感じだ。元々自由を奪われた感じに凄く息苦しさを感じる。仕事の宿泊も、だから好きではなかった。

 それに輪をかけて、医者は更にいろいろ検査しようとしていて、何だか実験されているみたいで嫌だ。画像が不鮮明だったなら、MRIだけ撮り直せばいいじゃん。疑いのある病気の数が増えてる。なんか不愉快。


 かなり慌てている中で、一瞬家に立ち寄って鞄に詰めた物。実用的な物は後で誰かに持って来て貰えばいい。自分にしか準備できない物。そして、幽閉から自分の気持ちを逃がせる物。

 封筒、便箋、年賀状出す時の住所一覧、携帯と充電器、青い水性ボールペン、筆ペン、ノート、谷川俊太郎の詩集、吉本ばななの本、手帖、鞄にかけられる小さい錠、腕時計、小さい木の箱、手紙1通、杖、紺の鞄、小さい革の袋、少しの薬、小さいタオル。

 これで闘うのか。

 紙とペンがあれば大丈夫という気がした。あと、本一冊。詩集がいいと思った。住所録は手に入らないもの、手紙で外につながれる。携帯はどうしても外せなかったツールだ。

 逆に仕事に関するもの、名刺や仕事術の本みたいなものまで含め、何も役に立たない気がした。

 

2008年3月28日 22:00 3日目の夜

 病院に来て3日目の夜。

 まだがんばれている。ほんとうは辛いのかもしれないなって一瞬思う時がある。自分しか頼るものがないから気を張っているのかな。本当に崩れてしまったら、誰も引き上げはくれない。看護婦さんに泣きごと言っても、多分受け止めてはくれるだろうけど、でも何か違う気がする。限りなく気持ちを依存してしまいそうで、自分の足でちゃんと立とうってずっと思い続けているんだきっと。甘えてはいけいないと思っている。

 私はいい子の患者さんだと思う。

 最初の日の夜からずっと、今を書かなきゃって思っていた。でも疲れてしまっていたり、あまりにもあわただしい中で、気持ちがわさわさしてやっぱり書けないもの。気持ちに余裕がなかったんだと思う。

 今日まで色々と想定される検査を済ませて来て、想像するメニューの見通しが立って、やっと落ちついてきたのかな。初めて入院して、全部が初めての緊張の中で、感じたこと、見たことが色々ある。それを少しずつ書いてみる。

 

2008年3月29日 8:00 浅い眠り

 4日目の朝。昨日は眠りが浅かった。その前の日もだけど。


 12時すぎにかけ布団をかけずに、ベッドサイドのピンライトをつけたまま眠っていた。浅い眠り。

 今朝は5時に目が覚めて、トイレに行き、そのまま眠れない。

 手紙を出しに行き、ポストのあるコンビニがまだ開いていなかったので、ベンチでひと休みしてから戻って来た。

 気になることがある訳じゃないんだけど。

 不安で眠れなかったのではない。

 疲れていないから眠る必要がない。

 そしていつでも眠る時間はあるから。そう思おうとしている。