よるくま@真夜中の虹 膠原病・心筋梗塞 闘病記

膠原病~心筋梗塞/発病・入院・共存の記録 体に耳をすます日々の日記

疲れ

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2007年12月12日 21:01 職場に本当に必要なもの

 職場、というか対人サービスの環境がうまく作れない。多くは人員が揃わないことによる。それが引き金になり、連鎖的に条件が崩れる。今、本当に必要なもの、理想って何なんだろう。

 これまでの経験の中で気づいてきたこと。それは、事業にとって、人が財産でありほぼ全てであるということ。笑顔があり、丁寧に人と接することができ、相手の気持ちを理解し合えればそれでいい。今の職場は、まだ洞察は深くはないけれど、人に対する丁寧さは資質として持っている。ただ、慢性的な人員不足と突然の職員との死別によって、笑顔が崩れ、集団が揺らいでいる。人員不足は当然一人一人と丁寧に接する時間を奪い、個々に疲労感や負担感を蓄積していく。

 それぞれが、環境のせいにし始め、生まれる軋轢が更に自らの集団を壊す。崩壊の螺旋。専門職が思うようにサービス提供できないのは、一番辛いこと。この螺旋をどう断ち切り、上向きに回復するのか。これが今の課題。

 

2007年12月15日 0:43 よくわからなくなった

大変な状況が続き、感覚が淘汰され、タスクを感情を無にして、心を殺してこなした。大胆に休みを入れ、職場から離れた。

今、何が課題なのか、よくわからなくなった。

 

2007年12月17日 7:15 寝込む

疲れてしまい、寝込んでいた。最近休みはいつもそんな感じ。

今の職場に、私にとっては初めての事業責任者として着任して、一年が経つ。いろいろなことがあり、何があったのかが記憶に残らないくらいに激しかった。何も終わっていないのでホッとする訳にもいかず、これがずっと続くと思うと胃が痛くなってくる。前向きにと思うが、日々のあらゆる懸案事項と解決しないたくさんの保留を前にすると、こんな私が現実だ。

日々わずかに気持ちを立て直し、少しずつしのいでいる。

 

2007年12月17日 21:35 帰り道

月曜日はリハビリ日。

すっかり睡眠リズムの狂った私が、もうろうとした感じでジョブをこなす。かろうじて水準を維持しながら。霧の中を飛び立った飛行機みたい。何とか落ちずに飛んで、今は家の方角に乗り物に乗せられて運ばれて行く所。空母に載ってるみたい。自力で移動しないでいいっていうのは楽だな。

通勤時間は1時間50分。それにしても帰る格納庫は遠いな。

 

2007年12月25日 7:55 ヤクドシ

 どうやら今度の年はヤクドシらしい。一年先だと思ってたら、数えで年齢をカウントするらしく、来年なのだそうだ。なんか嫌な感じ。試しに木星とか金星とか書いてある本を見てみたら、黒丸が付いていた。何事も結果がはかばかしくない、らしい。「結果が」、というのが憎々しい。どの選択も、「結果」としてダメっていうことでしょう?なんか理不尽だわ。


 私は占いとかは信じないのだが、このヤクドシというのは昔から言われるもので、きっとホルモンなんかで体調に変化が出やすい年齢なんだろうなと思っている。だから気をつけろというメッセージだと思っている。試しに今年も見てみた。まあまあらしいが、後半にヤクドシの影響が出るから気をつけろと書いてあった。今年は後半、大変ではあった。自分に起因はしてないけどね。今年よりよくないのか、とちょっと暗い気持ちになる。何やっても、結果が悪けりゃヤクドシだからなって思ってしまうではないか。


 さあ、どうやってこの一年を乗り越えるか?ちなみに新しい年は旧暦なので節分かららしい。まだ大丈夫。準備しよう。

 

 昨日は気を許した人との少人数の忘年会だったので、ちょっと飲み過ぎた。そして何も考えずに大笑いした。

 忘年会って、お酒で記憶を飛ばして、何かを淘汰する儀式みたいなものなのかな。それは日本の神道のお神酒とか酒で浄化したり、本来は水に入る儀式だった禊ぎに似ている気がする。そういう意味では、昨日の記憶飛ばしは正しいのかもな。

 

2007年12月27日 23:38 感慨なし

 一年が終わる。異動してから一年が過ぎる。

 感慨は、ない。渦中にいるから。何かが終わった訳ではないから。


 これからをイメージする時に、広がり、変われる兆しはある。一度にすべては変わらないけど、少しずつ何かが変わり始めている気がする。

 

2007年12月28日 22:01 納会

 本部の納会で、唐突に挨拶せねばいかんかった。苦手。


 振り返ってみると…

 一年前に、気負って、新しい職場に長として赴任した。事業所を船に例えるならば、大きなエンジンになろうと。船を推進するんだと。片腕となる部下にすべてを伝えようとして、それが長年に渡って異動せずに耐えてきた女性職員への恩返しだと思ったから。これが見事に砕けた。

 異動前に中核職員3人を抜かれ、有能な男性非常勤2人が、既に他職場に常勤採用で動いていた。残る中核職員は主任入れて4人。主任ともう1人は妊娠し、1人は亡くなった。この状態から1名鬱を出し、2人の非常勤が常勤で他職場へ行き、1人が辞めた。今年度末に緩衝役の女性職員が辞める。非常勤は欠員のまま。


 前に進むはずの船はあちこちに穴が開き、水がどんどん入ってくる。それを塞ぐのに追われ、しまいには自分が穴に入って塞ぐ。そんな1年間。イメージも理想もない中で守るもの。事業の利用者と職員の心と体。それだけ。


 事業計画で欲張り過ぎたビジョンを出したのはある。実現できる場の環境を作れなかったのが最大の失敗。そして、守りは良いものを生みはしない。示せたのは守る際の私のスタンスだけだった。

 新しい年、足場を固め、少しずつ、じりじりと前に進む。小さいテーマを作って、一つずつクリアしていく。